■
化粧をしていると、少しでも自分が違う自分になれている気がする。なので落としたくない。
高校の友達と会った。みんな昔は1日予定を空けていたものの、社会人がいたり、試験を受けなければならない子がいたりで、結局みんなで集まれたのは数時間だけ。時間が経つにつれて変わっていくものも年々増えていく気がする。私は変われているのだろうか。
別れた彼氏から連絡が絶えなかった。
執着がすごく、あらゆる方法で避けているのに、まだ自分の元に戻ってくると思っているようだった。
私はそれが怖かったけど、多分そうさせたのは私だ。
これまでの人生、人に縋らなければ生きていけない人生だった。だからこそ強がってひとりになったり、自分の殻にこもることもあった。
その度に救い出してくれたのは友達だった。
連絡の絶えない元彼氏の件で私は悩んでいた。
もうこれ以上傷つきたくない。連絡をすることで相手がどう出るのか予想がつかなかったので下手に連絡もできなかった。もう連絡もしない、関わらないのが最善策だと私は思っていた。
私の友達にも、連絡をしているようだった。
私はこれから先、元彼氏と関わるつもりもなければ、連絡を取るつもりもなかったので、そこを解決したいというより、私の友達に連絡をしつこくしていることに、ものすごく申し訳なさを感じていた。そこをクリアにできればよかった。
だけど私の気持ちとは裏腹に、人は他人に意見を言いたがるものだ。
私は今自分が世界で一番不幸な人間だとは思っていない。だけど、そっとしておいてほしい時期ではあった。幸せな人に、いくらエゴされても、いくら慰められても、いくら意見されても、何も響かない。
だけど結局、私は泣かされた。
元彼氏が自分のせいで死にたいとか言ってることも聞かされて、自分にまだ執着してることにも気付かされた。全然いい気づきじゃなかった。
そして幸せな人たちは、また大切な人の元へ帰っていくのである。
私は自分の存在意義を、自分に問いかけた。
わたしには大切な人がいるのだろうか、
ずっといっしょにいた友達も、助けてくれた友達も、みんな大切な誰かの元へと帰る。
私が居なくても、その大切な誰かがそばにいてくれるんだと思った。
いつからそうなってしまったのだろうか
彼氏なんていなくても生きていける
けど友達はいないといきていけないんだよ
とても悲しくなって泣いた
涙を堪えられなかった。
いつからこうなってしまったんだろう
独り暮らしを始めた友達の家に泊まった。
そしたら夢にその友達の彼氏が出てきて、家を追い出された。
怖かった。
旅行に行くのも、いっしょにごはんを食べるのも、相談をするのも、ストレスを解消するのも、全部、彼氏なんだな。
昔友達がなにかを届けに家に来てくれた時、彼氏と電話が繋がっていた。
私と話しているときもずっと、彼氏と電話で繋がっていた。
怖い。
もう、
とりあえず怖い。
人間怖い。
笑
そんなことしか考えられない毎日
殻にこもるのが、すっきりする1番の方法なのかもしれない。